保険の無料相談の広告では、「中立なFPが相談に応じます」というといった表現を目にすることが好くあります。
保険の無料相談では本当に中立性が期待できるのでしょうか?
個人的には、半分本当で半分嘘と言う感じだと思っています。
ちょっと考えてみましょう。
保険の外交員などの場合
一社としか契約していない保険代理店や保険の外交員は、自分を雇っている保険会社の商品しか販売することが出来ません。
一社の商品しか扱えない彼らは、どうしても中立性に欠けた行動を取る可能性が高いと広告では書かれています。
中立性に欠けた行動と言うのは、顧客の利益ではなく会社の売上を優先させると言うことです。
実際に、無理な保険勧誘がトラブルになることも多いようです。
その意味では、広告の言う事も一理あるのだとは思います。
保険の無料相談の方が中立性は高い
再三書いているように保険の無料相談は、乗合代理店と呼ばれる複数の保険会社と提携した保険代理店が行っています。
FPという名前が付いていても、無料で行う以上は保険販売であると考えた方が良いと思います。
彼らは一社の製品にとらわれることがありません。
自分が提携している保険会社の中なら、どんな商品でも販売することが出来ます。
つまり、複数の保険会社からベストのものを選ぶことが出来るわけです。
そういう意味では、保険の外交員や一社のみと提携している代理店よりは中立性が高いと言えます。
何か売らないと利益にならない
中立性が高いと言っても、完全な中立性が担保されているわけではないと言う点は理解しておく必要があるでしょう。
当然ですが、無料相談をしている乗合代理店は、何かしら保険を売らないと自分の利益になりません。
顧客にとって必要ではない保険を売ろうとすることも有りえるでしょう。
ひどいところだと、全く必要が無い保険を、色々とこじつけて売るかもしれません。
複数の保険会社の間では中立なのかも知れませんが、保険販売という圧力がかかっているという意味で考えれば中立とはいえないでしょうね。
顧客と保険会社との関係で考えると、中立とは言えないのです。
保険会社選びにバイアスがかかることも
上で複数の保険会社の中では中立である可能性が高い事を書きました。
ただこれも完全に正しくない可能性があります。
保険代理店には、販売ノルマが課されているケースが多いようです。
簡単に言うと、どの保険会社の商品もある程度売らないといけないのです。
ある月に売上が少ない保険会社があった場合、その会社の商品がベストではないと思いながらも顧客にすすめるケースはないのでしょうか。
自分達の利益を最優先したら、そういう行動を取る可能性はありそうですね。
その意味でも、中立性には疑問が残るのです。
保険以外の商品との中立性
保険の無料相談は、保険以外の金融商品と比較して中立でないともいえます。
当然のことですが、保険の代理店は保険しか販売しません。
しかし、保険が顧客にとってベストの金融商品とは限らないのです。
特に、貯蓄性の商品の場合、手数料が割高な保険は避けた方が良い場合が多いでしょう。
また、保険は一旦契約すると解約しにくい商品だという点も、貯蓄に向かない理由になるでしょう。
貯蓄目的で入った保険を途中で解約したら、大きく元本割れするようなケースもあるのです。
無料相談では、保険以外の商品の方が良いと思いつつも、保険以外の商品はすすめられないというケースがあるわけです。
結局、無料相談の中立性は?
ここまで見てきたように、無料相談はある程度の中立性があると考えられます。
具体的に言うと、一社のみと提携している保険代理店や保険の外交員と比べれば中立性は高いと言って良いでしょう。
ただ、完全に顧客の利益のために行動できないと言う事情があるのも事実です。
自分達のメリットで行動する可能性はかなり高いはずです。
その意味では、中立と言い切ってしまうのは、ちょっと無理がありそうです。
悪いサービスだとは思いませんが、信頼しすぎるのも危険だと思います。
